これまでの犯罪研究から導かれた結論として、犯罪対策が効果を生むためにはねらいを絞ることが必要だといわれます。
子どもたちには、学校や通学路、遊び場など、日常的に活動する「拠点」や「経路」があり、そのような子どもの日常活動を知って、見守りの必要な場所や時間帯などのねらいを定めることが重要です。
子どもの日常活動を知って(a)、見守りの焦点を絞る(b)
しかしながら、ねらいを絞ることについて、犯罪からの子どもの安全には次のような、特有の問題があります。
①「子ども」は、日々動き回っている存在なため、「場所」に基づく対策にはなじみにくい。
②また、警察など公的機関が把握する犯罪被害の情報は、あくまで氷山の一角である。
そこで、ねらいを絞った対策を考えるために、子どもの犯罪の「被害や子供を知る」方法を考えてみましょう。